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ピンク・レディーの不思議な旅 [album]

fisuginatabi.jpg1.オープニング・テーマ
2.リオの女王
3.チャイナ・タウン
4.悲しき草原
5.空とぶじゅうたんエロチカ
6.カルメン・シャワー
7.恋愛印象派
8.波乗りパイレーツ
9.ナイルの赤い月
10.女は勝負する
11.オリエンタル・フィーリング
12.南太平洋
13.惑星ハネムーン
14.エンディング・テーマ

ピンク・レディー全部のアルバムの中、唯一日本で制作されたアルバムらしい?オリジナルアルバムです。
アメリカ進出が本格化した79年8月発売。
タイトル通り世界を駆け巡るピンク・レディーというコンセプトのもと、歌で旅をするという画期的、なおかつ新しいピンク・レディーの誕生を感じたアルバムでした。
今でもファンの間で悔やまれるのは人気低迷なんかではなく、現役時代オリジナルアルバムをもっと作って欲しかったという事です。
だから今となっては、このオリジナルアルバムは現役ピンク・レディーが残してくれた貴重な音源だといえます。

このアルバムも何年か前にCD化。嬉しい限りです。
ではチラッと中身を覗いてみましょう。
まず、このアルバムコンセプト音楽の旅らしく、オープニングとエンディングをそれぞれ設けています。コンサート仕立てとでもいいいましょうか?
そして全ての曲が繫がっていて普通曲間にある無音部分がありません。
そのあたり面白い構成となっています。
全曲の作詞は阿久悠さん。ピンク・レディーを使って面白い旅を12編書いています。
まず、オープニング。ミーとケイのメッセージからスタート。
ファンの間ではもうご存知のことでしょうが、夢があります。大きいか小さいかはわかりません。私たちの乗り物はリズムそしてメロディーです。
音楽は愛、私たちの愛は音楽です(要点のみ掲載)
こんなフレーズからミーとケイの乗り物。リズムに乗ってさあ、MagicalMusicTourの開幕です。
このオープニング曲は深町純氏の作品ちょっとエキゾチックなイメージが新たなマジカルを巻き起こすミーとケイのイメージを助長しているように感じます。
最初リオのカーニバルをモチーフにした「リオの女王」から激しく始まります。ミーとケイの最も得意とする分野のパターンの曲。激しくも情熱的に歌うボーカルに酔いしれ、次はチャイナ・タウン。ボ~ンという音が中国らしくチャイナドレスを着て歌う姿が想像出来てしまう1曲です。
さて、次の曲「悲しき草原」は多分・・・モンゴルだと思うんですがみなさんはどこをイメージしました?南米?
この曲は好きな1曲です。以前ピンク・レディーが解散するとき、月間明星の歌本に特集があったのですがそこにこの曲掲載されていました。
 サックスの淋しい音色で始まり、二人の声をよく活かした中域の音を多く使い、迫力ある仕上がりになっています。単調な音の繰り返しが妙に切なく広~い草原を風が吹き抜ける様が音を通じてよく伝わってきますね。
そして今度はアラビアンナイトを想像させる「それとぶじゅうたんエロチカ」女心と秋の空と申しますがそれを空とぶじゅうたんに例えた面白い曲です。次が「カルメン・シャワー」シングル「カルメン77」は10代の女の子がちょっと背伸びをした曲でしたが、今度のこれは成熟した女の情熱を歌っています。ちょっと恐いほどの女の情念(まるで演歌の世界?)を歌っています。阿久先生の詞にはよく出てくるパターンの詞のように思います。曲もアップテンポになり(カルメン77よりは)シングル化出来そうな曲となっています。これもミーとケイの一番得意なパターンの曲のように思います。代わって舞台はフランスはパリにやってまいりました。
「恋愛印象派」ピンク・レディーの曲には珍しく軽いライトポップスとなっています。
タイトル通りかわいい女の子が主人公です。
レコードではここまでがA面
B面に移って1曲目はシングル発売された「波乗りパイレーツ」のU.S.A吹込盤を収録しています。ただ、シングルB面のものと違うのは曲の頭に波の音をもってきているところです。一気に想像が広がりますね~
シングルもこれがよかったなどと思ってしまいました。
そして「ナイルの赤い月」これは一番好きな曲です。
ちょうど、このアルバムのジャケット写真はこの曲のイメージですね。
砂漠の中神秘的な内容。♪真っ赤な月が~という最初のフレーズを聴いたとき、こんなパターンは初めて・・と思いました。同じフレーズの繰り返しが印象的ですが恋しい恋人を思い描く内容ですが、これも一種アラビアンナイトの世界でしょうか?
高めの音を多く使っていることもこの曲を神秘的なイメージにするのに一役買っているように思います。
そして舞台はニューヨークに変わります。「女は勝負する」
いつか桧舞台で!そんなプロセスを歌う内容は当時のミーとケイの心境を代弁しているように感じます。これもライトなアップテンポの曲です。
そして次の曲「オリエンタル・フィーリング」
オリエンタルなイメージは曲のアレンジの中に多く潜んでいますが、地中海を舞うさわやかな風を感じていただける1曲です。(僕は地中海を想像しましたが・・・)これもオススメの1曲。夏にふさわしいです。
このアルバム唯一のバラードが「南太平洋」
この曲のファンも多いのではないでしょうか?
ミーちゃんのファルセットが印象に残るいい曲です。
そしてそして世界を旅したミーとケイ最後の旅は・・・宇宙旅行です。
「惑星ハネムーン」いつの時か宇宙旅行も当たり前になるかも知れませんね。アルバム中ピンク・レディーのイメージにもっとも即した曲だと思います。音の作り具合も二人の一番魅力のある域を使っていますし、声をしっかり出して歌うピンク・レディーのボーカルスタイルをもっとも考慮して作られたと思います。
コンサートのエンディングで使っても面白い!そう思ったものでした。
そしてエンディングテーマ。曲自体はオープニングと同じですが今度の始まりはジャズっぽくてかっこいいです。

以上でアルバムを簡単に覗いて見ました。
全部を通していえることは阿久先生が世界旅行をテーマに色んな女性を描いていることそして作曲編曲が都倉俊一さんの一辺倒でないことで、色んな曲構成ができたこと、そしてそのせいで新たなピンク・レディーの魅力が引き出せていること。以上のことがいえると思います。

ピンク・レディー唯一の日本でのオリジナルアルバム。もう一度聴き直してみては?

ピンク・レディーの不思議な旅(紙ジャケット仕様)

ピンク・レディーの不思議な旅(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: ピンク・レディー
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/09/21
  • メディア: CD



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